Blogしゃちょうのブログ

経営戦略セミナー!

2024.12.04

このブログは日々のれっどぱーるのハウスでの作業や、イベントの様子や、
私の感じたことや、経営について勉強したことなどを毎週木曜日に
アップしています。これからもよろしくお願いします。
2024.12.5

歳を取ったせいなのか、一年が過ぎるのをあっという間に感じます。
ついこの間苺の片づけをしたばかりだと思っていましたが、
気付くと12月になてっしまいました。
若いころは一日が長く感じた物でしたが、年を重ねるにつれ、1日、1週間、1か月が
あっという間に過ぎていきます。
皆さんもそんなことを感じていませんでしょうか?
苺たちも徐々に膨らみ始めてきました。

うっすら赤みがかかってきた実もあります。
段々と秒読みに入ってきたように思います。
暑いハウスの中での苗育ても思い出されます。
コツコツ葉かきをしたり、ランナーを取ったり、
毎日同じ作業の繰り返しでしたが、赤い実がぶら下がるのを楽しみに
手を掛けてきました。
いよいよ収穫までもう少しです。
沢山の皆様に喜んでいただけるように、まだまだ努力を重ねていきます。

 

経営戦略セミナー

12月3日から5日まで山中湖の研修所にて経営の研修を行っています。
普段現場で仕事をしているとなかなか5年先、10年先の会社のことを考えようとしないというか、
作業に追われてついつい目先のことに追われ、経営者として大事な10年後の会社の姿などを
みようとしません。
この経営戦略セミナーは、毎年参加しているのですが、
会社を離れ、静かなところで、普段の作業のことも忘れ、会社の良いところ、悪いところを
見つめ直し、目的を明確にします。
時代が目まぐるしく変わっていく中で、経営者の仲間と自分の目指す会社像を描き、
自分の夢に向かって戦略を練っていきます。
自分の人生あっての会社の経営者です。
自分の人生の目的や、会社の目的を今一度明確にして行き先を見つけたいと思います。
山中湖の朝はとても寒いです。
辺りが真っ白になります。

車のガラスも真っ白です。
水たまりのミスも凍っていました。この冬初めての氷です。
先月まで暑かったのに嘘のようです。

そんな中、山中湖では白鳥たちが優雅に泳いでいました。

真っ白い富士山が冬の訪れを知らせてくれています。
後1日普段使わない頭をフル回転させて会社の行く末を見つけます。
私は50歳を目前とし、世のため人のために生きることをしていこうと考えています。
これからは、被災地の支援や、訳があって親と一緒に住めない子供たちや、
障害のある子どもたちの支援を通して社会貢献をしていこうと思います。
そうすることによって、自分の汚れた心を綺麗にし、
穏やかな一日を過ごせるようになれたらいいなと思います。
まだまだ誘惑に引きずり込まれそうなこともありますが、自分の
熱い思いへのブレない自分を作り上げていきたいです。

自分自身の考え方や、物事の捉え方の癖もわかります。
自分と言う人間を見つめ直し、来年に良いスタートを切れるように
学びを深めてきます。

読書感想文

静岡経営塾では毎月課題図書の感想文の課題が出されます。
今回自分自身を見つめ直すきっかけになったので、感想文を掲載させていただきます。

 

「たった一度でもすべてをかけたことがあるか  著 チョン・ソンミン」を読んで

今、私は50歳を目の前に、これからどう生きていくのか?どのようにして会社運営をしていくべきかと、日々考えているところです。
今回、「たった一度でもすべてをかけたことがあるか」の本を読んで、自分の人生を良くしていくには、
明確な目的を持ち、目的に向かってひたすら行動していくことが大事だと書かれていました。
私達が学んでいるCLと共通した部分があると思いました。

やはり、一番重要なことは自分の向かうべきゴール(目的)を持つことです。
その目的を達成するための方法は幾つもあると思いますが、
その目的に向かって行動し続けることが大事だと書かれていました。

私は、ふと気づくと、3人の子供のうち、2人が社会人となり、今までお金がかかっていた存在から、
働いてお金をいただくようになってきました。
今まで「家族のため家族のため」と仕事をしてきたのですが、子供が社会人となったことで、
親としての肩の荷が少し降りたように感じています。

これから仕事をしていく上でも、何のために自分は働くのか?と考えるようになり、
それとともに、自分の生きる意味や、生きる目的を探すようになってきました。

私が目指すものは何か?

私は農家に生まれ、小さいころから朝早くから夕方暗くなるまで働いていた両親や、
祖父母を見ているうちに私も大きくなったら、農家の後を継ぎ、朝から晩まで働くのだろうなと思っていました。

曾祖母や祖父母は体が動く限り家族のために仕事をして亡くなっていきました。
そんな姿を見て、私も同じ道をたどるのかな?と正直、宿命のようなものを感じていました。
なので、自分が描く人生像は、「家族を養い、一生懸命に働き、寿命が来たら死んでいく」
というイメージが子供の頃から頭の中に出来上がってしまっていたように思います。
ゆとりのある第二の人生なんて、あることさえも知りませんでした。

農協を辞めて4年がたった頃に師匠でもある杉井さんと知り合い、杉井さんの生き方を見せてもらったからこそ、
今まで自分が見てきた生き方と違う生き方が有ることを知りました。
もしも農協を辞めていなかったら、杉井さんと知り合っていなかったら、
私の子供の頃からの生き方のイメージはそのままだったと思います。

50歳を前に自分が何を目的として生きていくかを必死になって考えていますが、この時間もとても大切な時間だと思っています。

振り返ってみると、高校の頃までは剣道一筋で、とにかく剣道が強くなりたくて必死になって練習をしていました。
剣道ばかりしていたので、勉強をしてこなかった私は、当時の学力でも進学可能だった静岡県立農林短期大学校に入学しました。
短大に進学した時は目的があったわけではなく、とりあえず高卒で働くのは嫌だからというようなあやふやな理由から、短大に進学しました。

目的があって進学したわけではなかったので、アルバイトばかりの毎日でした。
この頃から、働いたお金で好きなものを買う様になり、お金があれば自分の欲しいものを自由に買えると思う様になり、
お金を求めるようになってきたように思います。

「どうせ自分は農家の長男だから、農家を継ぐしかないんだ」

就職活動もせず、気付けば学年で私だけ就職が決まっておらず、卒業と同時に家業でもある農家を継ぐことにしました。
就農してもはっきりとした目的がなく、ただただ苺の面積を広げれば儲かるかもしれないと、目先のお金ばかりを追っていました。
26歳の時に結婚をし、その後に子供が生まれましたが、自分の将来や、家族の将来を考えるよりか、
目先のお金を儲ける事ばかりに一喜一憂し、お金があれば、皆が幸せに暮らせるものだと思っていました。

れっどぱーるを立ち上げたときも、お金に困り、苺の直売を始めました。
お金を儲けることばかりを考えていて、「この店をどうしていきたいのか?」とか、「何でこのお店を始めたのか?」などはっきりとした目的を持たないままスタートしていました。
当時の自分としてみれば、何も学んでいませんでしたし、行き当たりばったりの気分本位の生き方が普通のことだと思っていました。
れっどぱーるが徐々に大きくなるにつれて、家族労働では仕事が回らなくなり、
人を雇用するようになったのですが、中々人が定着しませんでした。

そこで、安易な考えでしたが、法人化すれば人が定着するかもしれないと思い、法人成りしました。
法人化しても私自身が変わるわけでもないので、人は定着するわけではなく、社員さんはやめていきましたが、
私はその時も目先の利益を追い、その時その時に起こった問題を対処していくだけで、根本的な問題は解決していませんでした。

こうして改めて自分の生きてきた人生を振り返ってみると、長期的な目的を持たずに今まで生きてきたのだと思いました。
子供たちも大きくなり、あと少しで子育ても終わりです。
これからの人生の後半戦に向けて、このタイミングで、自分の人生の目的や、
会社運営の目的を再度真剣に考える時がきているように思います。

作業をしているときや、車を運転しているときなどに、
「自分は何のために生きているのか?」
「自分はどうなりたいのか?」
「会社をどのようにして行きたいのか?」
と自問しています。

今私が考える目的は2つあり、人生のゴールと、会社のゴールです。
まだはっきりとしていませんが、人生のゴールは、65歳くらいになったら、会社を誰かに任せて、お金のことを考えない生活がしたいです。
質素でも全然問題ありません。60歳になったら年に数回ですが、茜や、親しい友人と旅行をし、綺麗な景色を見たり、
美味しいものを食べたりして、昔話をして皆で笑えるような時間を作りたいです。

会社の目的(ゴール)は、社員さんや、パートさんが笑顔で遣り甲斐をもって働き、お客様も笑顔になり、笑顔があふれるお店や会社にしていきたいです。
それには一緒に働く従業員さんが定着する仕組みや、組織を作っていくことが大事だと思います。
それと、会社運営をして、地域などに貢献していくことが大事になっていくと思います。
今まで沢山の方に支えていただきながら、れっどぱーるを運営してきました。
これからは恩返しをするときが来ているように思います。
どんなことをしていくかはこれから考えていこうと思いますが、
未来ある子供たちに夢を与えることをしていきたいです。

まだまだぼんやりとした自分の人生と、会社の目標(ゴール)ですが、大先輩でもある京丸園の厚志さんの姿を見させていただいていると、
人というのは、大きな目標を持った方が、目標を見失わずに、進み続けられるように思います。
50歳を前に、改めて自分の事や、会社のことを見直し、新たな目的(ゴール)を明確にしていきます。
本当に自分がやりたいことを見つけ、これからの人生を楽しんでいきたいです。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社  佐野真史

 

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