Blogしゃちょうのブログ

海外からのお客様!

2024.07.17

2024.7.18
ここ2~3日梅雨らしい天気が続いていますが、もうそろそろ梅雨明けしそうですね。
梅雨明けしたら暑い暑い夏が来るのでしょうか?
ただでも暑い夏なのにハウスの中での仕事と考えると‥‥。
そういう事は考えない方がいいですね。
今の時期の作業と言えば育苗(いくびょう)です。
1苗1苗を手を掛けて病気のない元気な苗を育てていきます。
この育苗の時期が思ったよりも重要なのです。
昔から苺は苗8作と言いまして、無病で、虫がついていない苗を育てれば
8割方栽培はうまくいくとされています。
なので、実がついていない今だからこそ管理が重要なのです。
お客様の中には夏は何の仕事をしているのと聞かれることがありますが、
この時期は苺の実が無いけれども一番大切な苗を育てる時期なのです。
大きくなったら苗の葉っぱを取り除き風通しを良くしてあげます。
こうする事によって病気の蔓延を防ぎます。

今の時期は苺の葉っぱが1週間で1枚新しい葉っぱが出てきます。
今は2枚くらいの葉っぱがあれば十分なので、約1週間に一度は
葉っぱを取る作業があります。

子の手入れをしないと病気が出たり、虫が大量発生したりしてしまいます。
苺も命があり、生きています。
毎日少しづつでも大きくなっています。
私達が寝ている間でも大きくなっています。
なので手入れも定期的に必要になってきます。
これが作物を育てるという事だと思います。

人間と一緒で水分が無ければ簡単に枯れて死んでしまいます。
このポット苗には2日に一回肥料が混ざった液肥を与えています。

こういった地道な作業を繰り返していって冬に真っ赤な苺が実ります。
これからどんどん苗の本数が増えていきます。
作業と手間も増えていきますが、今の時期の手入れを手抜きすることなく
一生懸命に良い苗づくりのために力を尽くしていきます。

苗の手入れも大事ですが、夏は虫たちも元気いっぱいです。
虫や、病気からも苗を守らなければなりません。
そのためには農薬も使って良質な苗の生産に取り組んでいます。

この1本の苗から冬になれば沢山の実をつけてくれます。
今は赤い実を見ることは不可能ですが、
いつか赤い実がぶら下がる時を夢見て暑いハウスの中でも
大事な苗の手入れをしていきます。

海外からのお客様!

先週の土曜日に韓国から大学の学生さんが「れっどぱーる」の視察にやってきました。
ガイドとして来てくださった方は、ユンさと言いまして、私達が静岡経営塾で韓国に行ったときに
現地を案内してくださった方です。
ご縁というものはどこで繋がる物かわかりませんね。
こういったご縁を大事にしていくことで、人脈や、人との繋がりが強くなっていくのだと思いました。
今回は韓国の農学部の学生さんが10名と教授2名の合わせて12名の方が、視察に来られました。
韓国でも農業事情は深刻で、後継者不足や、担い手不足で悩まれているという事でした。
どの国でも食べ物は必要不可欠なものだと思いますが、その食べ物を生産する農業が衰退していくというのは
国としても大きな問題になっていくのではと思います。
今回来た若者も農業に興味を持っていますが、ただ生産しているだけではやっていけないという事で、
生産から加工・販売を行っている農業経営体を何か所か回っているという事でした。


農業に興味があるだけにハウスや、苺のデザートを見たときに質問がとても多かったです。
前向きで熱心さに驚きました。
韓国は日本以上に少子高齢化が進んでいるようです。
その中で自国での自給率を上げるために国を挙げて農業の後継者を
育てる取り組みを行っているようです。
今回の日本への視察も国の補助金が使われているようです。
今、世界は人口爆発の時を迎えています。
異常気象も各地で起こっています。
この先もしかしたら、本当に、食べ物の、取り合いになるのではないかと心配しています。
今を生きるために補助金を使うことも大事かもしれませんが、
遠く将来を見たときに、本当に使わなければならないお金ってあるのではないかと思います。
富士宮市の新生児の数も1年で400名ほどだったそうです。
1日2人は生まれていません。
このペースで行くと本当に日本の人口は減ってしまいます。
労働力も減ってしまいます。
労働力が減れば国力が弱くなります。
今の日本は負のスパイラルに入っているように思います。
こうした事実を見て、この先のことを考えていかなければいけないと思います。
私達の頃は、戦後の第二次ベビーブームでした。
小学校も沢山子供がいました。
その頃が懐かしいです。食べるものもいもと比べえると貧しい食事
だったかもしれませんが、1つのテーブルを家族で囲み、1日の出来事を話しながらご飯を食べたものでした。
大分昔のように思いますが、昭和はいい時代だったように思います。

韓国の学生の若い力を感じました。
皆さんには韓国に戻って自国の農業のために頑張っていただきたいです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社  代表取締役 佐野真史

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