2022.03.24
先週は、とても暖かく初夏を思わせる気温でしたが、
昨日は、最低気温が0℃近くまで下がりました。
一気に冬に逆戻りしてしまいました。
朝の富士山は、麓まで真っ白くなり、冬の富士山になっていました。
こんな気温の中、近くの土手の桜が咲き始めました。
若いころの私は、桜の花を見ても、何とも思わなかったのですが、
年を重ねるにつれて、花の美しさや、儚さを感じるようになってきました。
年をとることによって、感受性が豊かになっていくのでしょうか?
年をとるのも、いいことですね。
ハウスの中では、この冷え込みの影響もあり、
苺の収量が、先週の半分になってしましました。
急な気温上昇で、増えたり、気温が下がると減ったりと、
つくづく、農業は自然と一体なのだと感じています。
私たちは、大地の恵みを受けて苺を育てさせていただいている
事を忘れてはいけないと思っています。
私の人生を変えてくれたのは、経営コンサルタントの杉井さんです。
杉井さんとは富士農林事務所の経営セミナーで2度お会いしていますが、
1度目は、2012年です
私がれっどぱーるを立ち上げ、必死になってこれからどうやっていくことしか、考えていなかった頃になります。
杉井さんの講義を聞いたのですが、当時の自分にはレベルが高かったのかもしれません。内容も良く覚えていません。
ただただ、何とかしなければならない時でしたし、人のアドバイスを聞いて理解する余裕もなかったというか、
『自分が正しい』と思いこみ、人からの意見を聞こうとしていませんでした。まさしく超自己中心的で、傲慢な人間でした。
この時の事で、覚えているのが、最後の経営計画の発表の時に、杉井さんに
「夢が小さいね。」
と言われたのを覚えています。ハガキも頂きましたが、それきりになっていました。
2度目は、2017年です。
2015年に法人化し、
少しずつ知名度も上がり、苺が売れるようになり、事業もやっとの事で、軌道に乗ってきた頃でした。
それまでは、家族の為にと死に物狂いで突っ走ってきて、右も左も見る余裕などなく、ただひたすら前進あるのみで、
れっどぱーるの立ち上げから9年が経ち少しゆとりが出てきたせいか、周りが多少見えるようになってきました。
そうして周りを見てみるとどこへ進めばいいのか解らなくなってしまいました。
その頃の私は、行く先がはっきりしている訳もなく社員さんたちからは社長と呼ばれ、
・こんな俺が、社長って呼ばれていいの?
・社長の仕事って何?
・法人化して会社にしたのはいいけれど、
・ここからどうすればいいの?
・毎年昇給分は利益をだしていかなきゃならないけどはたして数字を伸ばし続ける事ができるの?
・従業員はずっといてくれるの?
・両親はいつまで仕事が出来るの?
・私はいつまで働くの?
と考え込むようになり、なんか仕事をしていても楽しくなく、
苺が売れるようになってきたのに心から喜べませんでした。
(このままでは会社もダメになるかもしれないし、その前に自分がダメになるかもしれない)と思いました。何かしないと全てがダメになる。
苺のシーズンが終わり、一息つき、事務デスクに座り悩んでいた時に
ふと初めての講演の時に買った杉井さんの著書「成功する人 成功しない人。」を読みました。
1度は読んでいたのですが、2回目に読んだときは1回目の時と、伝わり方が全然違いました。内容が直球で自分の中に飛び込んできました。
(杉井さんも相当苦しんだに違いない。もう一度杉井さんの話を聞きたい。もしかしたら答えがあるかもしれない。もう一度聞きたい。)
と強く思うようになりました。
最初にお会いした事を思い出し、富士農林事務所に問い合わせました。
すると、私が受けた時と同じような経営セミナーが8月に行われることが決まっていて、その講師が杉井さんでした。
(これはチャンス。行くしかない)
勿論参加を申し込み、何でも吸収しようと強い思いで8/2のセミナーに参加しました。
2度目にお会いした杉井さんは少し痩せたような感じがしました。
(やっとお会いできた。)杉井さんを見た時の感想です。
講演が始まり久しぶりのワクワクを感じていました。経営というのは・・・。始まりました。
・・・内容省略・・・
講演の内容は、参考になる話ばかりで、経営するとはどういう事なのかお話しいただきました。
その中でも、社長(経営者)の仕事は衝撃的でした。
1・ゴールを決めて夢を与える。
2・現状を把握する。
3・道のりを決める。
4・目標、課題を決める。
5・人を育て文化を作る。
(うわー。社長の仕事ってこういう事なんだ)と知りました。
今まで、社長はどのような仕事をするのか教えてもらう機会など無く、とても新鮮で、自分のやるべき事が見えてきました。
(俺って今まで何をやっていたのだろう)
社長の仕事を何もしていない事に気づきました。
すぐ実行しなければ・・・。
(何とかしなければ、今の社員もまた辞めてしまう。別れはもういやだ。自分が変わるしかない。)
自分自身をゼロから見つめ直すきっかけになり、このままではいけないと強く思うようになりました。
講演を聞いて法人化する事は、人を雇用して、その人の人生も考え、経営者として自分を磨き世の中の役に立つ事だと思いました。
今まで法人化は、税金対策や、雇用の手段くらいにしか考えていなかったので、法人化の重さをその時に感じました。
人を雇用する覚悟や、責任も学ばせて頂きました。
私自身も人として成長し続けなければいけない事を教えて頂きました。
その後、CL基礎講座(建設的な生き方講座)を受講し、CL手帳の記帳を続け、マネジメントゲームに参加し、
集中内観を体験し、今の自分に至っていますが、まだまだ未熟で、自分をコントロールできていません。
このコロナ禍で、自分の中に、先行きに対する不安や、
心配事が増えてきていますが良き社員さんと一丸となり、
笑顔いっぱいのれっどぱーるらんどを作っていきます。