2024.11.14
このブログは日々のれっどぱーるのハウスでの作業や、イベントの様子や、
私の感じたことや、経営について勉強したことなどを毎週木曜日に
アップしています。これからもよろしくお願いします。
2024.11.14
一瞬白くなった富士山もまた夏の富士山に戻ってしまいました。
朝晩は涼しくなったと思うのですが、日中はまだまだ暑いですね。
黄葉の季節に入っていますが、紅葉の有名どころではいつもの年よりも
1週間から10日ほど、遅れているそうです。
夏の暑さの影響のようですが、地球規模での気候変動だけに、
もう手を付けられない状態なのでしょうね。
自然が相手の農業にとっては、今後ますます農産物の栽培が難しくなってくると思います。
色々と先の事ばかりを考えていても始まらないかもしれませんが、
この暑さでは、作れる作物が変わってくるように思います。
いつまでこの形態で農業を営んでいけるか心配になります。
ひと花目は蜂の交配も終えて徐々に膨らみかけてきています。
いよいよ、収穫までのカウントダウンが始まりました。
早い苗ではひと花目が咲き終わり、ふた花目が咲き始めてきています。
ひと房で大体15花から20花咲きますが、そのおうちの2つ目が咲き始めています。
花も増えてきてマルハナ蜂も大忙しです。
「ブンブン」と羽の音をたてながら花から花へと飛び移っていきます。
良く見ると後ろ足が黄色くなっているのが解るでしょうか?
この黄色いものはと言いますと、これは苺の花の花粉です。
蜂たちはこの花粉を集めて幼虫に与えるのです。
蜜は自分たちが食べて、幼虫には花粉を食べさせるのです。
皆さん知っていましたか?
蜂も動物も人間も一緒で、我が子のために必死で働いています。
蜂を見習い私も頑張ります。
秋と言ったらサンマですが、今年は豊漁のようですね。
れっどぱーるでは秋と言ったら4つ溝柿です。
今年は、あちこちでカメムシの被害が多かったと聞いていますが、
私達が育てる柿もカメムシの被害を受けています。
あの暑い夏に耐えて、やっと収穫だと思ったらカメムシ被害です。
いつも言っていますが、農業は思うようにはいかないものですね。
そんな中でも柿の収獲を行っています。
この時を待っていてくださったお客様も多いです。
各地への地方発送も行っています。
柿の箱詰め風景です。
4つ溝柿は渋柿なのですが、渋が抜けたかどうかを確認して、
箱詰めにして納めています。
勿論れっどぱーるのお店でも販売をしています。
傷のチェックや、痛みのチェックをして製品にしていきます。
この柿も、夏の暑い時から月に1~2回 病気と、虫の予防をし、
収獲の日を楽しみにしてきました。今までの皆の努力があるからこそ
今、柿の収獲が出来ていると思います。何でも手を掛けて手を掛けて
愛情をこめて育てないと良いものは作れないと思いました。
まだまだ販売していますので、
是非一度、れっどぱーるの皆で育てた4つ溝柿を召し上がってみてください。
上品な甘さと、果肉の柔らかさが特徴です。
柿の販売は12月中旬までを予定しています。
苺も美味しいけど、柿も美味しいですよ。
10月27日の日曜日、大井川のフルマラソンに参加しました。
私は小学生の頃からマラソンが大嫌いで、運動の中でもとにかくマラソンは嫌いでした。そんな私がフルマラソンに挑戦しました。
6月からウォーキングを始めコツコツトレーニングしたつもりでしたが、途中に焦りすぎたのか膝を痛め、ジョギングをするようになったのは9月頃からでした。
2日に1度6キロを1時間かけて走り、休みの日には10キロを走っていました。
膝が痛くなったら休むようにして、自分の身体と相談しながら練習していたのですが、思った以上に膝への負担が大きかったです。
食事も体重を落とすために野菜中心の食事にし、減量にも挑戦したのですが、お腹が減るとつまみ食いをし、思った以上には減量しませんでした。
時間が経つのは早いもので、あっという間にレース当日になりました。
静岡経営塾の仲間と参加したのですが、大会への参加者数は7000人を超えていたそうです。
こんなにもマラソンの愛好家がいることにびっくりしました。
9時にスタートして制限時間は7時間の16時です。勿論私は制限時間のギリギリでゴール出来たらいいなと思っていたのですが、
スタートして5キロくらいしたところで左足首が痛くなってきました。この左足首なのですが、
10月18日の諏訪湖のウォーキングの時に痛めたらしく、歩き終わった時には何ともなかったのですが、
2~3日してから腫れあがり痛さも出てきました。
同級生の鍼医に鍼治療してもらい、何とか痛みは治まり、痛くならなければいいなと思っていましたが、予感は的中。
痛みが出てきてしまいました。
その後、左足首をかばうように走っていましたが、今度はかばうことで、10キロを過ぎたあたりから左膝が痛くなってきました。
まだあと32キロもあると思うとこの痛みを耐え切れるのかな?と思いながら走りました。
初めの頃は経営塾の皆と一緒に走っていましたが、段々と自分だけが遅れていきました。
一旦遅れると追いつこうと思っても中々追いつきません。追いつくどころか皆の背中がどんどん小さくなっていきました。
マラソンは自分との戦いだとよく聞きますが、ほんとうにその通りだと思いました。
痛む足首と膝。諏訪湖のウォーキングの時には44キロを歩いたので、そこそこ走れるのではないかと思っていたのですが、全然ダメダメでした。
応援してくださる観客の方々の声援がとてもうれしかったです。
しばらく走ると折り返し地点を通り過ぎた選手たちも私を応援してくれました。
自分だって苦しいはずなのに、ジョギング程度で走っている私を応援してくれたのです。
皆さんの声援に胸が熱くなりました。
しばらくすると経営塾の仲間も折り返しを過ぎ私に声をかけてさらにハイタッチをしてくれました。
“俺も皆みたいに走りたい”と思いました。
それと同時に自分のフルマラソンに対する覚悟の甘さを実感しました。
練習不足だと…。
折り返しを過ぎ、走るというより、歩いていたのですが、横から抜いていく人を見たら、私の両親くらいの年齢のご夫婦でした。
大変ショックで、“良しつ追いつくぞ”と思ったのですが、少し無理をするだけで膝と足首が痛くなり、
結局はそのご夫婦の小さくなっていく背中を眺めることになりました。
25キロ時点で両膝と両足首が痛くなり、段々と痛みも増してきて、心も折れ結果は28キロでリタイアとなりました。
リタイア後はバスでメイン会場に移動し、メイン会場の入り口で、ゴール直前のランナーたちの応援に回りました。
42キロを走り切ろうとするランナーの皆さんは輝いていました。
経営塾の仲間もやってきました。
私が声を掛けると苦しいのに、笑顔で手を振ってくれました。その頑張る仲間を見て、自分の存在が小さく思えました。
時間ギリギリには諏訪湖で50キロを歩き切り、更にフルマラソンで完走を目指す厚志さんが入ってきました。
私は心のどこかで足が痛くなったのを諏訪湖のウォーキングのせいにしていました。
でも目の前を走っているのは同じ日に諏訪湖を歩き切った厚志さんの姿でした。
自分の都合の良い言い訳ばかりを考えている自分が情けなくなりましたが、精いっぱい厚志さんを応援しました。
厚志さんも足が痛そうでしたが、「何が何でもゴールするんだ」という気迫が伝わってきました。
皆さんの頑張る姿、必死にゴールを目指す姿に感動し、私も皆さんのように、
苦しさを乗り越え、自分に勝ってゴールした時の景色を見てみたいと思いました。
今は膝の痛みがまだ抜けず、歩くのがやっとですが、今までの練習を続け、来年のフルマラソンに挑戦してみようと考えています。
自分の苦手なことに挑戦し、やり切る達成感を味わうことで、自分の価値観も変わるように思います。
自分の可能性を広げるためにも、挑戦をしていこうと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史