2024.03.21
24.3.21
昨日は天気は良かったものの、夕方に突然の突風が吹き荒れて
ハウスのフィルムが飛ばされないか心配でしたが、社員さん達が
ハウスを見回り、風対策をしてくれたおかげで、被害もなく済みました。
自然災害はいつ何が起きるかわかりません。
いつ来ても良いように食料や、避難備品を揃えておくことは必要なことだと思いますが、
なるべくなら使わないでいたいですね。
3月の半ばも過ぎ、陽射しが春の陽射しに代わってきました。
風は温かい時や、冷たい時などありますが、ハウスの中では、
風による影響が少ないので、陽射しが変わってきたことが良くわかります。
苺を収穫しているときでも、首元に当たる陽射しが強くて、
熱さを感じます。この首元の熱さを感じるようになると苺の葉も冬の葉っぱから
春の葉っぱへと変わっていきます。
冬は肉厚で、緑の色が濃い葉っぱでしたが、春になると、葉肉は薄くなり、
薄緑色(若葉色)へと変わっていきます。
苺の赤らむ速度も速くなり、冬では45日くらいかけて赤くなった果実が、
これから春になると35日くらいで赤らんできます。
更に気温が上がっていくと30日(約1か月)で赤らんできます。
そして一番変わってくるのが、種子で子孫を残そうとしていましたが、
春になると、ランナー(ツル)で子孫を増やそうとしてきます。
なので、苺の花と一緒にランナーが伸び始めてくるのです。
苺たちも冬から春へと着々と準備を始めているところなのです。
陽射しの強さや、風などによって春を感じてきますが、私はやっぱり、
野に咲く花たちを見ると春が来たなと思います。
若いころには、どこに花が咲いてても気になることはありませんでしたが、
歳を重ねたせいか、自然の変わりゆく景色に興味を持つようになったのか
解りませんが、花などに、目が止まるようになりました。
この間シャボン玉で遊ぶ子供たちを眺めていたら、
黄色の花が目に飛び込んできました。
そうです。
タンポポです。
地べたに這いつくばるようなタンポポですが、誰に教わったわけでもなく
時期になると咲くんですよね。
自然って不思議が一杯ですね。
あおぞらパークでも子供たちが元気よく飛び回っています。
やっぱり人気なのが、シャボン玉です。
ちょっと見にくいですが、こちらが、シャボン玉発生器になります。
このシャボン玉がファンタジー感を出してくれるのです。
大人でもシャボン玉を見ているとなんだか心が安らぎますね。
私はこういう景色を夢見ていました。
何だか心が温かくなりますね。(私だけかな?)
そろそろ潤井川の河川敷の桜も咲き始めるころです。
土手の桜が咲くとこれまた見事です。
お勧めのスポットですよ。
春は私達もウキウキしてきますね。
春の陽射しを浴びながら苺摘みもいいですし、
暖かくなる日には冷たい苺のデザートも召し上がっていただけます。
「れっどぱーる」も春が一番過ごしやすいかもしれないですね。
子供たちの春休みも始まり、苺のシーズンも気付けば折り返し地点です。
この行動したくなる季節に是非、れっどぱーるに来て春を満喫してください。
子供たちや、お母様方にも大人気のキッズハウスもあります。
まだまだ皆様に喜んでいただけることを考えていきます。
これからの「れっどぱーる」にもご期待ください。
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やはり、春と言ったら卒業式ですね。
次女の伶音奈の中学校の卒業式がありました。
次女の伶音奈と「れっどぱーる」は同級生になります。
伶音奈が生まれたことも「れっどぱーる」を始めたきっかけの1つでもありました。
伶音奈が茜のお腹にいる時に、苺の価格低迷の影響を受けて、
忙しいばかりでお金はなく、(一体俺たちは何のために仕事をしているんだ)と思ったほどでした。
そこで茜のひとこと
「こんな状態では子供が一人生まれたら生活していけない。このままの状態だったら
私は以前勤めていた会社に戻って働く。」
と言い出したのです。
私は農業は家族で営んでいくものだと思っていたので、
ここで茜がいなくなったら、仕事も家族もバラバラになってしまうかもしれないと
思い、何とかして売りあを上げるにはどうしたらいいのかと考えた末に、
農協共販を抜け、自分で苺を売ることを始めたのでした。
確かに伶音奈が生まれることによって子供が3人になります。
その3人の子供を大きくするにはこれしかないと決心し、「れっどぱーる」を立ち上げたのでした。
伶音奈はれっどぱーる店舗の床で子供用の布団を引いて寝ていました。
その姿を今でも思い出します。
おしゃぶりをくわえていると機嫌がよく、寝ながらちゅぱちゅぱしていました。
生まれたばかりでしたが、当時は社員さんもいるわけではなかったので、
手も回らなかったため、0歳から地元の保育園で面倒を見ていただきました。
小さいころを思い出すとその頃の光景は蘇ってくるのですが、
その後の2歳や、3歳の光景があまり思い浮かんでこないのです。
私が思うには、「れっどぱーる」を始めてから5年くらいは、死に物狂い
で仕事をしていたために、仕事の事しか頭になく、子供の事どころでは
無かったと思います。
今思うと可哀そうなことをしてきたなと思うのですが、
当時の私は、「れっどぱーる」を軌道に乗せて子供を大きくすることしか
考えていませんでした。
その伶音奈が中学校を卒業しました。
おしゃぶりをくわえていたころの面影はなく、急に大きくなったように思いました。
自然と流れ出てくる涙の意味が後悔なのか、嬉しいのか自分でもよくわかりませんでしたが、
大きくなった伶音奈を見て時の流れの速さを感じました。
それと同時に16年間頑張ってきた自分の過去をも振り返るきっかけとなりました。
感動の卒業式でした。
RADWIMPS 「正解」 全員での合唱に涙が止まらなかった。
その後自宅に戻りちょっと待っててという言葉に、何かのサプライズでもあるのかな?
と思っていたところ、
花束を抱えてきました。
「15年間育ててくれてありがとう。」
その言葉に、子育てのほとんどを茜に任せてきたので、
伶音奈に何もしてこなかったことが申し訳なくまたも涙が‥‥。
この花束をいただいたときに、私は
「父さんは伶音奈に父親らしいことはしてこなかった。ごめんな。」
伶音奈は
「そんなことないよ。ここまで育ててくれたじゃん。」
・・・・。
今までずーっと伶音奈には申し訳ないと思っていました。
この日は、申し訳ないと思っている自分からの卒業でした。
伶音奈。私たちの元に生まれてきてくれてありがとう。
これからの人生、精いっぱい生きて後悔の無いようにしてね。
最後にRADWIMPS 「正解」の歌詞を載せさせていただきます。
この時期にピッタリの歌ですね。
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一度の人生を悔いのないものにしていきたいですね。
こちらもお時間のある時に読んでみてください。
http://numazukeieijuku.blog22.fc2.com/blog-date-20240215.html
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史