2022.04.07
このところ、温かくなったり、寒くなったりと天候不順が続いていますが、
体調を崩されていませんか?
れっどぱーるでは、4月1日から新入社員さんが、二人入社しました。
農家からの法人化で、今まで、何度か新入社員さんが入社することがありましたが、
4月の忙しさを理由に新入社員さんが来たその日から、普通に作業に参加してもらっていました。
今年は、一度に二人の採用を決めたこともあり、会社創立以来初めて入社式を行いました。
入社式と言っても、大きな会社さんのようなことは出来ませんが、手作りの入社式を行いました。
二人を前に、私の両親、社員さん、パートさんに集まってもらい、
入社式を行いました。
私の期待のメッセージを述べた後に、私から二人にプレゼントを渡しました。
何か記念になるものを渡したいと思って、考えたのが賞でした。
3月からアルバイトで手伝ってもらっていたものの、流石にまだ賞を
あげられるものでもないので、無い知恵を絞って考えた賞がこちらです。
「これから頑張っていきま賞」
です。
おやじギャグにもなりませんが、うっすらと笑いが取れ、満足しました。
若い二人に期待大です。
右 遠藤君 左 藤江君
新しい仲間が加わり、平均年齢がぐんと下がりました。
これからよろしくお願いします。
れっどぱーるを立ち上げて9年。
少しは軌道に乗ってきたように見えたものの、自分の心は複雑で、会社自体を引っ張っていく自信がなくなってしましました。
先の見えない暗闇をいつも歩いているようでした。
会社という組織を知らない人間が、組織を作る。今考えれば、とても無謀のように思いますが、一歩足を踏み入れたら、後には下がれないのです。
そんな私に、かすかな光を見せてくれたのが以前紹介した、経営コンサルタントの杉井さんでした。
杉井さんは、静岡県内、県外で活躍されている経営者さんたちを集め、1か月に一度経営塾という形で、勉強会を開いています。
私も今では参加しているのですが、その経営塾に初めて参加した時の感想文があるので紹介します。
杉井さんのお誘いで、2017年9月2日、3日の静岡経営塾に参加させて頂きました。今まで農業だけしかしてこなかった私は、セミナーという勉強会に参加した事はなく、ましてや泊まりで勉強なんて考えた事がありませんでした。
そんな中、開催場所が山中湖と聞いて、何かご縁を感じました。それは、子供たちがまだ小さい頃に、仲間たちと良くキャンプをしに訪れたり、8月の湖上祭には、花火を見ながらバーベキューをして、ビールを飲み、夜中まで色んな事を語りつくした楽しい思い出の詰まった場所だったのです。
9月2日、過去の思い出に会いに行くような感覚で山中湖を目指しました。山中湖には、集合の1時間前に到着し、思い出の湖畔を1周して会場を目指しました。
不安と期待が混ざりながら、会場に到着したのですが、駐車場には、何名か経営塾の方々がいらっしゃいました。
割と人見知りで、あがり症な私は、会場の立派な方たちを見て
(あー! 俺の来る所じゃ無かったかな?)
(うー! 帰りたい。)
と思ったのが正直なところでした。
ちょっと救いだったのが、県立農林大学校で行われた勉強会に参加した時にお会いした、トマトを栽培している鈴木さんと、柿を栽培している足立さんが静岡経営塾に入塾されていた事です。鈴木さんと足立さんを探し挨拶をさせて頂き、少し緊張がほぐれたのを覚えています。
ガチガチのまま席に座ると隣で優しくニコニコしながら声をかけてくれた方が小野さんでした。小野さんとは8月の沼津経営塾で名刺交換をさせて頂いていたので、2度目の出会いになり少しずつ緊張がほぐれていきました。
杉井さんが登場し、教室の空気が引き締まったように思いました。
周りの皆さんは話を聞きメモを取り、パソコンでパチパチ文章を打ったりと農業関係の勉強会とはケタ外れでした。そんな皆さんの姿に刺激され、私もメモを取り、少しでも何かをつかんで帰ろうと必死でした。
セミナーの内容は、自分が本当に求めているものを調べる事でした。
なぜ農業の職業に就いたのか?
自分が大事なものは何か。
将来どうなりたいか?
どれもが私にとっての大きな悩みの部分でした。
その答えを見つけていったのですが、道のりが険しく、自分と向き合うことになりました。見たくない所や、逃げている所などが見えてきて、とても辛かったです。
文字を今まであまり書かなかったので、手は疲れるし、漢字は忘れているし、書こうと思っている事が頭の中でまとまらないし、すらすら書いているメンバーの方たちを横目に見ながらついて行くのがやっとでした。
本当の自分の気持ちはどうなんだろうと自問自答を繰り返し、
何とか進めていく中で、私の価値観が解ってきました。
第一 仕事/成功 第二 家族 第三 社交
の順番でした。
私は、小さい頃お金がないと思っていましたし、家は古かったし、親戚がお金をたかりに来たし、お金の事で嫌な思いをしてきたので、お金があれば好きな物も買えるし、綺麗な家にも住めるし、遊びにも行けるし、気持ちも裕福になって幸せになれると思い込んでいました。(男は仕事で、お金を稼ぐのが当たり前)と思っていました。
ちょっとした休憩のときに隣の小野さんに
価値観の順番を聞いたところ小野さんは、
「お金ではなく、沢山の人を笑わせることだ。」とおっしゃってたのを覚えてます。
(えー お金が一番じゃない人がいるんだ。)
率直な感想でした。
そのあと掘り下げていくうちに幼少期の嫌な思い出の事や、欠落について書き出していきましたが、これも精神的にきつかったです。
自分と真剣に向き合い、自問自答を繰り返し、アドバイスを頂きながらうっすらと明かりが見えてきました。やっていくうちにお金の存在が薄くなっていきました。
家族を幸せにしたい。
美味しい苺を育てて沢山の人に喜んで頂きたい。
苺で沢山の笑顔を創りたい。
農業・苺作りで人の役に立ちたい。人に認めてもらいたい。
自分の求めているもの、自分のしたい事が見えた瞬間でした。
とてもすがすがしい気分で、幸せを感じました。やる気がみるみる溢れてきました。
その日の交流会では、沢山頭を使ったので、沢山ビールを飲み
皆さんとお話をさせて頂きました。
特に同じ苺を栽培している宮本さんとは話が合い、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
(あー 参加して良かったー)
気持ちが楽になり、飲み過ぎました。
その交流会の時の杉井さんからの一言です。
佐野さんのおでこには、「金」(かね)の
文字が見えるね。
と言われてしまいました。きっとお金臭かったでしょうね。(笑)
つづく・・・。