Blogしゃちょうのブログ

ランナー挿し

2022.07.14

皆さんいつも私のこのブログを読んでいただきありがとうございます。
今週の苺の作業ですが、先日親株を植えましたが、その親株からランナーを伸ばして、
ベットにピンでおさえていきます。
苺は種で増えると思っている方も多いと思いますが、
苺は、ランナーというツルで子孫を増やしていきます。

このランナーの先が、葉を広げ大きくなり、
やがて赤い実をつけるのです。
身がなるまでは、まだまだ気が遠くなりますが、コツコツと
ランナーをベットにピンでおさえていきます。

新入社員さんも頑張って暑いハウスの中で、黙々と苗挿しをしてくれています。
何もなかったハウスが、段々と緑になっていきます。

まだまだ元気な私の母親も背が小さくて、ベットに手が届かないため、
高下駄をはきながら作業してくれています。
まだまだ元気な、母親と、父親には、感謝しています。

苗専用の育苗ハウスでは、ポット苗の本数が確保でき、
余分なランナーを取り、整理してあげました。

こうして一株一株手をかけて、苗を育てていきます。
まだまだ苗の本数は、必要分の1/4ほどです。
厚さとの勝負です。
まだ7月ですが、12月に赤い苺がなるのをイメージして、
苗を増やしていきます。

気が付いた方もいらっしゃると思いますが、ファン付きの
ベストを皆着ていますが、このベストがあるのとないのとでは、
暑さが比べ物になりません。
暑さ対策にお勧めです。

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私は、静岡経営塾という経営者が集まる会で、毎月一回の勉強会に参加しています。
経営コンサルタントの杉井保之さんのもと、勉強していることをこの場を借りて、
書かせていただきます。本の感想文であったり、日々の生活の中で、感じたことや、自分の幸せなどについて、書かせていただきます。
お付き合い宜しくお願いします。

今日は、先週からの続きで、私の持病のことについて書かせていただきます。

 

「白血病 NO2」

『先週の続き』

 

もう頭の中は、白血病で一杯です。(死ぬのかなー) その時少しだけ死を意識しました。
死ぬってどうなるんだろー。
苦しいのかな?痩せていくのかな?
色んな事が頭に浮かんできます。

子供の事、親の事、仕事の事。ただただ涙が出てきました。
待っている時間も長い。これからどうなるのかな?

手が震え、溢れる涙、白血病への恐怖。
長い時間でした。

色んな事が頭を駆け巡る中、ネットで調べていました。ネットによると白血病にも4つの種類がある事を知りました。
急性骨髄性白血病・急性リンパ性白血病・慢性骨髄性白血病・慢性リンパ性白血病の4つです。

後で知った事なのですが、急性だと即入院で、無菌室に入り、即抗がん治療になります。
慢性は症状が徐々に悪化してくるため、早期発見だと投薬治療になります。

当時そこまで知らない私は、悪い方へ悪い方へしか考える事が出来ませんでした。
再び母親から泣きながら電話がありました。母親も私と同じく、不安の中にいたと思います。

今でも覚えている言葉が
「そんな体に生んでしまってごめん。私が変われるものなら変わってあげたいよ。本当にごめん。」と言うのです。
私は病院の隅で1人、顔をくちゃくちゃにして泣きました。
(俺の方こそごめん。親より先に死ぬのか?ごめん。)申し訳なさで一杯です。
その後どんな会話をしたのかよく覚えていませんが、2人とも泣きながらの電話でした。

しばらくして、専門の先生の診察になりました。いろんな事を考えながらの診察が始まりました。

私は挨拶をして、

私:「先生。私は白血病ですか?」
先生:「もっと細かい検査をしてみないとはっきり言えませんが、おそらく白血病です。」
私:「えっつ。やっぱりそうですか。私は、死ぬのですか?」
先生:「検査をしていないので、はっきりしたことは言えないのですが、おそらく死ぬことはないと思います。
今は医学が発達してきているので、白血病は死ぬ病気ではなくなってきています。安心して下さい。死にませんよ。」
私:「本当ですか?」
先生:「数値もこれぐらいなら早期発見です。安心して下さい。」

この時の先生の“死にませんよ”の一言は、今でも忘れられません。
体全身の力が抜け、生きる希望の光が見えてきました。

その後すぐに骨髄液を抜いたのですが、その注射の痛い事。
違う意味で涙が出てきました。生きれるなら骨髄注射も我慢できました。

その後家に帰り、家族に病気の事を説明して、皆で泣きながら、先生の言った言葉を信じて頑張ろうという事になりました。
父親からも、「変われるもんなら、変わってやりたい。」と言われ、いくつになっても子供は、親に愛されているのだと思いました。

私は、運良く慢性骨髄性白血病で早期発見され、薬の相性も良く、今のところ問題なく経過しています。
きっとまだあの世に行く順番ではないようです。

沢山の愛に包まれている事も感じましたし、今私がこうして生きていられるのも、
薬を開発してくれた方々の努力や、研究してくれたお医者さんのお陰だと思っています。
薬も安くありません。薬を飲めるのも社会保険制度のお陰です。
私は、沢山の方々に生かされてます。

生きているって素晴らしい事だと思います。命の大切さを感じます。限りある命と時間です。
命と時間を大切にして、悔いの残らない人生を作っていこうと思います。

そして、感謝を心に秘めて、一生懸命苺を育て、
沢山の方に喜び笑顔になってもらえる「れっどぱーるらんど」を創っていきます。

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この文章は、私が43歳の時に書きました。
今47歳になって再度読みましたが、当時の景色が鮮明に浮かんできました。
いただいた命を無駄にすることなく、人のために生きていきたいと思っています。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。