2024.10.16
このブログは日々のれっどぱーるのハウスでの作業や、イベントの様子や、
私の感じたことや、経営について勉強したことなどを毎週木曜日に
アップしています。これからもよろしくお願いします。
2024.10.16
10月半ばになり朝晩も大分冷え込んできました。
日中はまだまだ暑い日もあり、気温差が激しいこの頃ですが、
皆さんは風邪をひいていませんか?
暑さも納まり過ごしやすくなり、ハウスの中での作業も
やり易くなってきました。これからは紅葉のいい季節になりますが、
紅葉も残暑のため遅れているようです。
それにしてもこの夏は暑かったですね。
ハウスの苺たちも順調に大きくなっています。
朝ハウスに行くと葉っぱに水をあげていました。
この水を上げているのは調子がいい証拠です。
すくすくと大きく育つのが楽しみです。
一番早くに定植したところはそろそろ2週間が経とうとしています。
そろそろ根っこも動き出してきた頃なので、
黒マルチを貼り始めました。
この黒マルチですが、何のために施工すると思いますでしょうか?
このマルチを張ることで、培地温度が上がり、根の張りが良くなります。
また、黒マルチを張ることで、培地に光が当たらなくなり、
草が生えてきません。草予防の効果もあります。
このマルチを張るのですが、全部のハウスのベットの長さは、
約4000mあります。4kmです。
4kmのベットに黒マルチを張り、マルチの両側をホッチキスで止めていきます。
気の遠くなるような仕事ですが、美味しい苺が実ることを夢見てコツコツと
作業をしています。
マルチかけが完成したベットです。
根っこが暖められて早く大きくなってほしいです。
まだまだ花は咲いてきません。
でも着々と苺の収獲に向けて作業は進んでいます。
興味のある方はぜひハウスに遊びに来てください。
面白いことがあるかもしれませんよ。
先週韓国からお客様がいらっしゃいました。
と言っても私達と同業者の韓国の苺農家さんです。
この日は、富士山が見たくて静岡にやってきたのですが、
そのついでに、静岡の苺が見てみたいという事で、れっどぱーるに来てくれました。
とはいうものの、初対面ではなく、私達が2月に韓国に行ったときに、
ハウスを見せてくれた方も一緒にやってきました。
こちらの方です。
皆さんフレンドリーでとても良い方たちでした。
ハウスを案内したのですが、皆さん興味津々で苺の育苗についても
沢山の質問がありました。
大変びっくりしていたのが、自噴する富士山の湧き水でした。
韓国ではこんなに良い品質の水はないと言って羨ましがっていました。
同じ苺を作る農家同士、言葉はいまいち伝わりませんが、
ジェスチャーや携帯の翻訳機能を使って意思の疎通が取れたように思いました。
韓国でも苺は大人気です。
一説では、日本の苺が韓国に流出したという事も言われていますが、
韓国の苺事情を見てきた私としては、韓国の苺レベルも日本と同等か
それ以上だと思いました。お互いに協力し合っていく時が来ているかもしれないと
思いました。
韓国の農業情勢も日本と同じく、高齢化が進んでいて、後継者不足が大きな悩みの
様です。の本の農業界も後継者不足で悩んでいます。
同じような悩みを持つ国同士が知恵を出し合って未来の農業を考えていくのもいいと思います。
農業は命を育てる仕事です。
中々思う様に休むことも出来ませんし、思ったような品質のものが常に
収穫できるとも限りません。そこが、他産業と比べて農業の難しいところ
だと思います。
そのような問題点を解決していかなければ、今の若い方たちは
農業に従事してくれないと思います。私達世代がこの問題点を解決していかなければ
いけない立場にいるように思います。
少子・高齢化は日本だけの問題ではなくなってきています。
周辺国の対策を見たり勉強したりして、私達も今後の少子・高齢化に向けて
何らかの手を打っていこうと思います。
国境を越えた農家の仲間を作っていくのも今後の
私達には大切なことかもしれないと思いました。
苺のシーズンに欠かせないものの一つとしてミツバチがあります。
12月の花が咲くころからの出番です。
その出番に向けて手入れを行っております。
この日は女王蜂の確認と、卵の確認を行いました。
蜜蜂の巣箱は2箱しかありません。夏場に増やすつもりでしたが、
今年の暑さで蜂があまり増えませんでした。
きっと女王蜂も暑くて産卵することが大変だったのでしょうね。
でも最近気温も下がり始めましたし、秋の花も咲いてきましたので、
蜜蜂も活動が活発になってきました。
思っていた以上に沢山のミツバチがいました。
女王蜂は‥‥。
と探していると、いました。お尻が長くなっている蜂が女王蜂です。
こちらが女王蜂です。
長いお腹に沢山の卵を大事に蓄えているのでしょうね。
卵もたくさんあり、さなぎもたくさんいました。
これからどんどん増えてくると思います。
順調に増えて苺の花が咲くころには沢山の働きバチが生まれていると思います。
苺の観察も必要ですが、ミツバチの観察も必要です。
これが苺栽培の難しいところだと思います。
これらがすべてうまくいって真っ赤な苺の実となります。
まだまだ気を抜いてはいられません。
自分自身に合格を出せるように、まだまだ気を張って
最高の苺つくりに、努力していきます。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史