Blogしゃちょうのブログ

ハウス内清掃

2023.11.23

2023.11.23

11月23日今日は富士宮市と、農協さん主催で富士宮農業祭が
外神の元富士宮農協本店にて行われます。
寒くなってしまいましたが、れっどぱーるも出店します。
いろんなお野菜の直売などがあると思うので、お出掛けください。

秋も深まり、段々と木々の紅葉も進んできました。
皆さんはどこか紅葉を見に行かれましたか?
若いころには紅葉などには興味はありませんでしたが、
どうしたことか、年を重ねるにつれて、季節の移り変わりや、
紅葉などに、心を動かされるようになってきました。
最近は、夕方5時になると辺りは暗くなります。
寒くなり、夜も長いので、家族で暖かいお鍋を食べたりして、
夏では味わえないゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。

ハウス掃き掃除

風は冷たくなってきても、お日様が顔を出してくれれば、ハウスの中は、ポカポカ陽気です。
蜜蜂も、マルハナバチも苺の花の受粉作業に大忙しです。
1花芽の花も5~6花芽が咲くようになり、
段々とハウスの中に、花の白色が目立つようになってきました。

着々と花を咲かせ、大きくなってきています。
6月からコツコツと手を掛けて育ててきた苺たちです。
花を咲かせ、実をつけてきました。
もう少しで、赤い果実がぶら下がると思うと、毎日がドキドキしています。
でも苺栽培には油断は禁物です。
温度管理や、給液管理などはすべて自動管理になっています。
自動管理だからと言って全てお任せというわけにはいきません。
漏電したり、停電の時もありますし、機械自体が不具合を起こす可能性もあります。
ですので、自動と言っても、人間の目での確認が必要です。
苺の収獲は5月一杯まで続きます。
最後の最後まで気を抜くことなく、色んなことを観察していかなければ
なりません。それだけ、命を育てるということは大変なことなのだと感じるようになりました。

綺麗な環境での苺栽培をしていくことがれっどぱーるの方針でもあります。
そのため、苺の収獲が始まる前に、ハウス内を掃き掃除しました。
収獲終了してから一度掃き掃除をしているので、そんなに大きなゴミはありませんが、
やっぱり、履いてみるとホコリや、枯葉などがあります。

こういったゴミを集めることによって、病害虫の発生を減らすことも
目的にあります。常に綺麗ならば、虫も入ってきませんし、
菌の繁殖も抑えられます。
良い苺を育てるための第一条件は、栽培環境にあります。
これから半年間収穫が始まります。
ハウス内を常に清潔に保ち、苺にも、人にも優しい環境で苺を栽培していきます。
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1つのハウスの掃き掃除を終えたE君が私の所に来て、
「Bハウスのいちごのへたの色が変わってきたのもが幾つかあります。」
と報告してくれました。私も薬散の時に気にはなっていたものの、
酷くならなければいいなと思い、そのままにしていたのですが、
B君が「散水をしてみたらどうでしょうか?」
と意見を言ってくれたので、やってみることにしました。
散水は去年もしましたが、思ったような結果が出ず、
どうしようかと迷っていたのですが、
E君からの提案もあり、もう一度やってみることにしました。

苺栽培はハウス栽培と言っても、苗の状況や、天候、気温など、毎年様々です。
今までの経験をもとに良い苺を育てようと思っても、毎年条件が違います。
つくづく農業の難しさ、農業の奥深さを感じています。
その中で従業員さん達と、意見を出し合いながら、私達が経験し考えたことを
試し思い通りの苺を育てていくところに面白みがあるのだと思います。
常に全力で苺と向き合って最高の苺つくりを目指していきます。
もう少し、お待ちください。
来月の中頃には販売する予定でいます。

 

嬉しいお知らせ

11月19日の日曜日に藤枝で行われたイベントに参加してきました。
そこに、以前れっどぱーるで働いていたTさんが遊びに来てくれました。
Tさんは、小さいころから苺が好きで、将来は自分で苺を育てたいという夢を持っていた方でした。
その夢をかなえるために、農業高校に入学し、私の母校でもある農林環境専門職大学校を卒業して
れっどぱーるに就職してくれました。
苺栽培がしたくて就職しただけあって、色んな作業にも積極的に取り組み、
どんどん技術を習得してめきめきと成長していきました。
私もそんな姿を見ていて、とても期待をしていました。

そんなTさんでしたが、Tさんにはお付き合いをしている彼氏がいました。
女の子はいつか結婚して辞めていってしまう。というのはよく聞く話で、
その時が来なければいいなと思っていましたが、でもそういう訳にはいきませんでした。
Tさんはお付き合いしていた彼氏と結婚することになりました。
その彼氏さんというのは、実家で苺を栽培している農家さんの息子さんだったのです。
たまたまかもしれませんが、Tさんの夢は大きくなったら苺を作る事でしたから、
結婚した彼の実家で苺を育てることになったら、夢が叶います。
こんな話を聞いたら応援するしかありません。
でもやっと仕事も覚えててこれからだと思った時の出来事だっただけに複雑な心境でしたが、
れっどぱーるで学んだことが少しでもTさんの役に立てたなら嬉しいなとも思いました。
れっどぱーるでともに時間を過ごした仲間が新たな環境で自分の夢をかけて苺を育てる。
こんな素晴らしいことはありません。
「困ったことがあったら何でも聞きなよ。」と送り出しました。

それから、結婚して2年。
彼のお父さんのお手伝いをしながら、苺を育てていたのですが、
子供が出来たと連絡があり、見事大きな男の子を出産しました。

ふと仕事をしているときに(Tさんの子供は大きくなったかな?)と気になることもありました。
子供を育てながら苺を栽培するのは大変だろうなと思ったりしましたが、
それを承知で嫁に行ったTさんは凄いなと思っていました。

そんなTさんが藤枝のイベントに遊びに来てくれました。
息子のH君も一緒でした。

久しぶりに会うTさんは昔と変わらず、ニコニコしていて、元気一杯でした。
H君を抱っこさせていただいたのですが、久しぶりに赤ちゃんを抱き、泣かれないかと
心配でしたが、ご機嫌でした。
ひそかに、孫が出来たら私もこんなかな?と思った瞬間でした。

赤ちゃんを抱っこして、自分がまだ若く、子育てを嫁さんに任せ、自分はれっどぱーるを軌道に乗せることに一生懸命だったことを
思い出しました。子育てはそっちのけで、ただただ苺を育て、売ることに必死でした。
Tさんの旦那さんは32歳。
私がれっどぱーるを立ち上げたのも32歳。

とにかく必死の時でした。
でも必死で頑張ってきたからこそ今振り返って過去が懐かしく思えるのだと思います。
過ぎてみればあっという間です。

私もいろんな経験をしてきましたが、その経験を若い方たちに伝え、
少しでも人の役に立てる存在になりたいと思っています。
私の話を聞いて、(俺もやってみよう!)と思ってもらえたらとても嬉しいですし、
やる気のある若い方の背中を押せる存在になりたいです。

れっどぱーるを営んできて、沢山の皆様から応援していただきましたし、励ましてもいただきました。
これからは私自身が、人を応援していく立場になってきたように思います。

私達が応援していただいたように、今から子育てをし、頑張っていくTさんと、旦那さんを
応援していこうと思いました。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

富丘佐野農園株式会社  佐野真史

Comments

  • 宇佐美 里奈 より:

    先日はありがとうございました。

    ブログ楽しく読ませて頂きました。
    佐野さんの苺への愛情がとても伝わり、こうやって手をかけて大事に育てられているからこそ、美味しい苺になるんだなと感じました。

    余談ですが、この前ハウス見学をさせて頂いた際、一番最初に実になる苺はとても大きいとお伺いしましたが、今週和歌山出張の際JAで一番最初に収穫されたBIGキュウイを発見しました。和歌山では「長男キュウイ」と命名されており、それだけを集めて販売されておりました!

    今年の一番苺の収穫の際は是非お伺いしたいと思いますので、またよろしくお願い致します。

    日に日に寒くなってきましたので、お身体にはお気をつけ下さい。

    • redpearl より:

      宇佐美里奈様
      宇佐美さんコメントありがとうございます。
      「長男キウイ」面白いですね。
      私達のハウスで収穫した大きな苺は「でかほっぺ」と名付けて販売しています。
      大きい苺はおいしいですよ。
      是非一度召し上がっていただきたいです。
      本当に急に寒くなりましたね。
      インフルエンザも流行っていますので、お互いに体調を崩さないように」気を付けましょう。

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