2025.01.01
このブログは日々のれっどぱーるのハウスでの作業や、イベントの様子や、
私の感じたことや、経営について勉強したことなどを毎週木曜日に
アップしています。これからもよろしくお願いします。
2025.1.2
いよいよ2025年になりましたね。皆さんは年越しはどんな感じだったでしょうか?
れっどぱーるの年越しは、今まで16年の間苺の収獲が始まったらお店を1日も休まないことにして
営業してきたのですが、一緒に働く仲間や、自分達の家族のことを考えて1月1日はお休みをいただくことにしました。
なので、年末にお使い物で苺を使いたいお客様や、今まで1月1日に苺を買いに来てくださっていたお客様などが
31日に集中してしまい、大忙しの1日となりました。
私達生産者にとって、自分達が育てたものが売れるという事はとても嬉しいことで、
忙しさの中にも有難いという思いが溢れてきました。
そんな大晦日でしたが、クリスマス明けから苺の収獲量も増えてきたこともあり、
マルシェを行ったりしたので、今日はその報告をしつつ自分の思ったことを
書いていきたいと思います。
年末にかけてお客様が増える前に自分たちでお店前のデッキを塗ろうと思い、
塗装やさんに相談したところ、デッキの色塗りは自分たちの家ならいいけど
お客様が歩くところは綺麗に仕上げた方がいいよと言われ、急遽自分たちで
塗ろうと思っていたのですが、地元でお世話になっている秋山塗装さんへと
デッキの色塗りをお願いすることにしました。
デッキを塗るなと、壁と天井もお願いすることにしました。
作業をちょこちょこ見ていたのですが、流石プロです。
養生をしっかりと行い、塗料が落ちても良いように念入りに養生を
行っていました。
こちらのデッキも、下塗りを3回もし、色が落ちないようにと工夫をし、
丁寧に塗っていただきました。
板と板の間も細い刷毛で塗料を塗りこみ、やはり、素人とは違うなと
思いました。塗装屋さん曰く「俺たちにクレープを焼いてみろって言われても焼けないのと一緒だよ。」
と冗談交じりですが、全くその通りだと思いました。
仕上げはお客様の靴が滑らないようにと砂を混ぜ合わせた塗料を仕上げ材に
使っていただきました。
仕上がったデッキを見てただただプロに任せておいて良かったの一言でした。
やはり、餅は餅屋へ。塗装は塗装親さんへ。苺は苺屋へ。ですね。
綺麗になったデッキで富士山を眺めながらパフェを召し上がってみてください。
12月28日にれっどぱーるミニマルシェを開催しました。
毎年お世話になっているハンドメイドの方々がご協力してくださいました。
ハンドメイドの店舗6店舗と、あおぞらパークではイベントでもお世話になっている
MSタコスさんが来てくださいました。
こちらの写真はタコスを食べたいと並んでいるれっどぱーるのスタッフと、
インドネシアから来て頑張ってくれているメリとジャニです。
インドネシアの二人に日本のタコスは口に合ったのか聞いたところ
とても美味しいと喜んでいました。
ハンドメイドの皆さんとタコスさんがイベントを盛り上げてくれているので、
私達も何か催し物が出来ないかと考え、自家製の野菜で作る野菜汁の
提供をすることにし、その売り上げを10月に行った輪島の炊き出しでお世話になった
ボランティア団体に寄付することにしました。
この野菜汁は店長が夕飯の後に、野菜を刻み、大きな鍋一杯に野菜を入れて
グツグツ煮込んで作ってくれました。
私はと言うと作ってくれた野菜汁を配るだけですけどね…。
パネルも用意して10月の炊き出しの時の写真を展示させていただき、
募金を呼びかけました。
輪島の現地の様子を聞きに来てくださる方や、一杯100円の野菜汁なのに、
1000円を募金箱の中に入れてくださるお客様もいました。
野菜汁を配りながら、外は寒くても心が温かくなりました。
皆さん能登の復興のことを気にされているようで、一刻も早く
被害に遭われた方々が元通りの生活が出来るようにしてほしいと
願う方々が多かったです。
人の優しさと人の暖かさを学ばさせていただきました。
困った時はお互い様。
昔からある言葉ですが、能登の方々はお互いに声を掛け合って
お互いに励まし合って生活されていました。
段々と今の日本から無くなってきている、助け合いの精神や、
人との関りを今一度見直す時が来ているのではないかと思う様になってきました。
食べ物に困っている人がいたら、自分の食べ物を分けてあげられるような
人になりたいと思いました。
クリスマスが終わると一気に世の中は年末ムードになります。
洋から和へ。
クリスマスツリーを片付けて日本古来のお飾りを準備しました。
お飾りに、門松。
この門松を置くと一気に年末ムードが高まります。
頑張ってくれた3台の販売車にもお飾りをつけます。
おまけに私の事務所もね‥。
こうなるとあとは正月を待つばかりとなりました。
お飾りの次はお餅です。
この餅つきですが、毎年母親が一人で時間を見つけて作っていたのですが、
今年は年を取ったし、もうやめようかと思っていた時に、
救世主の伶音奈が登場。
お店の販売のお手伝いを午前中に終えて、午後からはお餅つきの
お手伝いをしてくれました。
一粒のお米が機械でこねていくうちにお餅になっていくのが
楽しかったようで、二人で笑い声を上げながらお餅を作ってくれました。
年末に向けてお餅の準備も終わりました。
母親曰く、「これで後継ぎが出来た」と喜んでいたのは言うまでもないですね。
販売の救世主です。
そうです。結婚を機に退職した咲輝さんが年末の助っ人としてお手伝いに来てくれたのです。
無理を承知でお願いしたのですが、気持ちよく「行きますよ。」と言ってくれたのです。
凄く、嬉しかったです。
9月に退職されたので、3か月ほど会っていませんでしたが、
昔の戦友が助けに来てくれたような気がして何とも言えない気持ちになりました。
咲輝さん…。ありがとう。
そんな咲輝さんにでかほっぺをプレゼントしました。
12月31日大晦日。
バタバタと年末年始の準備をしながらあっという間に大晦日になってしまいました。
大晦日と言えば、毎年恒例の募金活動です。
年末に募金活動をすることで、優しい気持ちで新しい年を迎えることを目的として
行っています。
今回は能登半島の復興のための募金活動をさせていただきました。
年末の野菜汁の売上もそうですが、31日の募金で集まったお金は、
輪島の炊き出しでお世話になったボランティア団体に寄付することにしました。
31日はとても忙しかったため、今年は私と、アルバイトのS君とれっどぱーるのデザインを
担当している鈴木さんと、朝霧で酪農を営んでいる関内さん親子と一緒になって
支援の呼びかけをしました。
始めは小さい声で呼びかけていたS君でしたが、徐々に慣れてきて
大きな声で呼びかけをしてくれました。
今年は、能登の復興支援という事もあり、沢山の方が足を止めて募金をしてくださいました。
毎年この募金を行って思う事なのですが、
以前の私は、募金をするなら自分が貰いたいくらいだと思うような卑しい人間だったので、
正直募金をする人の気持ちが解りませんでした。
それだけ自分さえよければいいという考えが強かったのだと思います。
それが会社の経営をするようになり、色んな問題にぶつかり、
経営塾や、本などを読み、学んでいくうちに、自分の人間性に問題があることに
気付きました。私は本当に至らないところだらけでした。
そのことが解ってから、自分を変えようと試みてこの募金活動も
始めるようになりました。
募金をしたことが無い人間が募金活動をし、お金を入れてくださる人を見たときに、
世の中にはこんなにも優しい人がいるもんなんだと自分の考えが180℃変わりました。
衝撃でした。バットで頭を殴られたぐらいの衝撃がありました。
それ以降、何のためらいもなく募金をくださる人を見ると涙が出てくるのです。
自分にはないところだからです。
若い突っ張ていそうなお兄ちゃんが1000円を入れてくれたり、
通り過ぎた子供が戻ってきて募金をしてくれたり、
私達に、「寒い中ご苦労様。頑張ってください。」と暖かい声を
掛けてくれたり、世の中にはまだまだ優しい人が沢山いるんだと
勉強になりました。
やってみて解ること…。
それは人の暖かさだと思います。
まだまだこの世の中にはお互い様。助け合いの精神が残っていると思います。
こういった文化を残していくのも私たちの今後の仕事かもしれません。
最近皆が幸せにならなければ自分も幸せになれないと思う様になってきました。
募金活動にはいろんな学びがあります。
募金活動を終えて、自分の心が少し綺麗になったように思いました。
そんな募金活動で、2024年を締めくくりました。
皆様のお心は輪島のボランティア団体の
能登震災復興支援 PROJECT SunRise
「Sun Rise」代表 田谷武博さんの所に送らせていただきます。
私達の活動が少しでも能登の方々の役に立てたら嬉しいです。
募金をしてくださったみなさま、野菜汁で支援協力してくださった皆様
心からお礼を申し上げます。
“ありがとうございました”
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史