Blogしゃちょうのブログ

花芽分化

2024.10.02

2024.10.2

早いもので、暑い暑いと言っているうちに10月になってしまいました。
そろそろ苺の定植の季節になってきました。
10年ほど前は、秋が涼しかったことから、苺の定植は大体9月25日ころを代っていしていたのですが、
今では温暖化の影響から苺の定植は10月が当たり前となってきました。
この定植が遅くなればなるほど収獲開始の時期が遅れてしまいます。
年末年始の苺の需要期に沢山の皆様にお買い求めいただくには、
最低でも10月上旬に花芽の分化を確認できないと提供できません。
なので私たちにとってはこの時期の気温がとても気になるところです。
早く涼しくなってもらって苺の花芽分化が進んでくれることを祈るしかありません。

今年は検鏡と言って苺の苗の成長点部分の観3日に行うことにしました。
全日から苗のクラウン部をアルコールに漬けこんでから
拡大鏡で成長点の観察を行うのですが、今日は苗の選別と
アルコール漬けの下準備を行いました。

段々と朝晩が涼しくなってきたせいもあるのか、
ポットの中では真っ白い根っこが伸び始めていました。
この白い根っこが定植後に大きな働きをするのです。
この苗のクラウン部と言って、
葉っぱの付け根の部分を切り取ってアルコールに漬けていきます。

夏の間に何枚も何枚も葉を取ってきたので、葉っぱの付け根がわさびの軸のように
なっています。

ちょうど私の親指部分の所が苺の成長点になっていて、この部分がどうなっているのかが
とても重要になってきます。
余分な葉を取り除いて
クラウン部だけにしてしまいます。

これをアルコールに一晩漬けこんで、成長点を観察していきます。

何処のハウスの物かを書き込んで検鏡に備えます。
花めが出来ていてくれればいいのですが、こればかりは見てみないと解かりません。
暑いハウスの中で3か月間苗を育ててきてやっとここまで来ました。
花めが確認できたら、後は花が出てくるのを待つばかりです。
年内に苺が収穫できることを祈っています。

 

 

供養

自宅の裏に何本か植木が植えてあるのですが、
その植木を毎年父親が剪定をしてくれていました。
その中でも柏の木が一番大きく、選定に一苦労していました。
段々と父親も年を取り、いくら植木の剪定と言っても木から落ちたりしたら、
怪我をするのは予想できます。
それで、家族で相談をして柏の木を切ることにしました。
佐野家では、木を切るにも木には命が宿り、今までこの木にも助けられてきたということで、
和尚さんを呼んで、お経をあげてもらうことをしています。

母親が主になって和尚さんに連絡をしてくれ、塩や、酒を支度してくれました。
今の時代にここまでやる方がいるかわからないですけど、
木だって命があります。
その木に感謝することも大事だと思います。

今の時代は何でも簡素化の時代になってきていますが、
大事なものは残していきたいと思っています。
このように、自分の両親がしてきたことを子供たちの伝えるのも
私達の役目だと思います。


今回の件で、良い分化を残していくためにも、私達が次世代の子供たちに
伝えていかなければいけないのだと思いました。

 

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