2024.01.11
2024.1.11
今年の年末年始は例年と比べて暖かったせいか、苺の赤らみも
例年と比べると早いように思います。
その関係もあり、例年にないくらいに年末年始に苺が収穫できて、
ご来店いただいたお客様に御希望の数だけ苺をお買い求めいただけました。
去年は9月から10月の残暑の関係で、苺の花芽分化が遅れてしまい、
年末年始は苺の収獲量は少ないものだと思っていましたが、
いざふたを開けてみると、苺の花芽が分化した10月中旬以降も気温が高く、
結果的には、暖かさが、苺の生育を後押ししていただく形となりました。
そのお陰で、年末年始の販売に間に合いました。
いくら私たちがどんなことをしたって、所詮自然にはかないません。
いくらLEDが発達しても太陽ほどのエネルギーを作り出すことは無理だと思います。
歳を重ねたせいか、農業とは、太陽の元で自然の恩恵をいただきながら
農産物を育てさせていただいている職業だと思う様になりました。
暑かったり、寒かったり、雨が続いたり、雨が降らなかったりしますが、
その中で工夫しながら自然の天候に私たちが合わせて生活していくことが
必要だと思う様になりました。
私は、どうも傲慢なところがあるので、
生きているというより、生かされているという自覚を身に付けていきたいと思っています。
その中で1月1日の地震は大変大きな衝撃を受けました。
圧倒的な自然のエネルギーに人間が作り上げてきたものが壊されてしまいました。
復興までには大分時間がかかりそうですが、私なりに出来ることは何かを考えて、
ただ「いい人」になるだけの行動ではなく、同じ人間として人の役に立つ
行動をしていこうと思います。
1日も早く皆様の元の生活が戻ってくることを願っています。
1月4日、5日と2日間Hさんがれっどぱーるに来て、苺の収獲と
ラップがけ、苺の販売にチャレンジしてくれました。
こちらのHさんなのですが、静岡県の磐田にある静岡県立農林環境専門職大学という
農業の専門学校に通う2年生で、今年の4月かられっどぱーるで一緒に苺を育ててくれることとなりました。
その前に、年末年始は忙しいので、手伝ってほしいとお願いをし、来ていただきました。
小さいころから作物を育ててみたいという夢をもって大学に
進学しただけあって、何の作業をするにも一生懸命に取り組んでくれました。
返事もはきはきとしていて、とても感じの良い子です。
さらに、作物を育てるだけではなく、売ることもしてみたいということで、
我が社を選んでくれました。
自分で育てたものを売るというのはなかなか簡単ではないだけに遣り甲斐もあります。
やはり、直売の魅力はお客様のご意見をダイレクトに聞けることだと思います。
自分が育てたものが「おいしかったよ。」なんて言われたら最高にうれしいものです。
今年の4月から一緒に苺を0から育てていきますが、
自分が育てた苺をお客様に食べてもらい感動を味わってもらえたら嬉しいです。
成人の日の3連休も終わり、苺の需要のピークがひと段落ついたところで、
早くも夏のイベントで大人気のいちごあめの仕込みを行いました。
大粒苺に串を刺していくのですが、
串を刺すにはもったいないような良い粒の苺たちです。
その苺をひとつづつ丁寧に串を刺していきます。
凍った苺に串を指すのは難しいので、生のうちに串を刺して、
冷凍にします。この作業も、やれるときにやっておかないと、
いちご飴にちょうどよいサイズがいつ出てくるかわかりません。
なので、急遽ですが、いちご飴サイズの苺が収穫し始めた今しか無いと思って、
来年の夏に向けた準備を始めました。
夏までに串に刺したいちごを約4000本作るつもりでいます。
一粒一粒刺していくので、地道な作業ですが、
アルバイトをお願いしているSさんがコツコツとやってくれました。
一生懸命に作業をしてくれていましたが、
記念の一枚を撮らせていただきました。
Sさんは苺の串刺しは初めてなのですが、手先が器用なようで、
あっという間に、何百本という数を刺してくれました。
まだまだこの時期なので、生で食べていただきたいところですが、
いちご飴だって、良い時期の苺を使うことで、ひと味もふた味も
変わってくると思います。
従業員さんの皆もどうしたら沢山の方々に、れっどぱーるの苺を
食べてもらえるか必死に考えてくれています。
私達が育てた苺を食べていただき「おいしい!!」と言ってもらえた事が
私達の達成感に繋がります。
まだまだこれから色んな加工デザートを考えていくつもりです。
生苺のデザートの販売も始まりました。
れっどぱーる16周年の苺たちです。
沢山の方に召し上がっていただきたいです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 代表 佐野真史