2023.10.05
2023.10.5
10月に入り、朝晩は大分涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑い日が続いています。
9月下旬の短日と、夜温の低下で期待しながら9月30日に第3回目の検鏡をしました。
今回は私の憶測から、多分花芽が動いているだろうということから
28本の苗の検鏡をしていただきました。
その結果、やっと苺の苗が花を咲かせる準備を始めてくれました。
赤い丸い部分の白いところが花芽です。
これが大きくなっていくと、苺の白い花を咲かせるのです。
この白い点みたいなものを若手社員さんたちは顕微鏡で観察して分化しているか、していないかを
判断してくれます。私はここにありますと言われても、顕微鏡の焦点が合わなくてよく見えないのです。涙。
この花芽の検鏡は若手社員さんたちにお任せしましたので、
私は結果を聞くだけです。
結果は、2,3日後に定植と言うことになりました。
ほぼ去年と同じ時期の定植となります。
定植の日を10月3日からと決めました。
月曜日は土日のイベントもあり休みにして3日の火曜日から植え始めました。
これから苺の定植の順番を写真で説明していきます。
1,まず、ポリポットを抜いていきます。
2,抜いたポリポットをハウスのベットに運びます。
ベットの長さと、株間から、1通りに植えられる本数を割り出して
苗を配っていきます。
今まで丹精込めて育ててきた苗をベットに植えていきます。
この二人の笑顔を見てください。
ここまで育て上げた人たちでないとこの定植の喜びは解らないと思います。
ここからまだまだ手を掛けて育てていくのですが、
花芽が分化していることが解っているので、後1か月ちょっとすると花が咲くのです。
社員さんもそのことを知っているので、楽しみが膨らんでくるのだと思います。
ベットには、定植の時に早く植えられるようにと前もって穴をあけてあります。
この穴に根っこの部分を植えていきます。
1本1本丁寧に植えていきます。
美味しい苺が実りますようにと思いながら植えていきます。
この日は約6000本の苗を植えました。
ベットには、苺の苗が大好きな肥料が沢山あります。
花芽が分化したと解かれば今度はどんどん栄養を与えて
花芽に栄養を与えていきます。
そうすることで、大きな「でかほっぺ」が出来上がります。
今年も楽しみになってきました。
苗は今のところ病気もありません。
先ず先ずの仕上がりです。
赤い苺がぶら下がるのを想像しながら定植を行いました。
ハウス中が緑になりました。
若手社員さんが検鏡をしてくれているころ、私と店長で
東伊豆町の稲取のお祭でもある「どんつく祭り」に出店してきました。
稲取につくまで、どんなお祭りなのかと興味はあったものの、
稲取に昔から伝わるお祭りなんだろうなと調べもせずに向かいました。
唯一の情報は、稲取に住んでいる知り合いから
「来たらびっくりすると思うよ。」
とだけ聞かされていました。
富士宮から2時間半をかけてのイベント出店です。
ついてびっくりです。
こんなお神輿があったのです。
よく見ないと解からないかもしれませんが、
何と超ビックな男性のシンボルなのです。
近くで写真を撮ろうと思ったのですが、なんだか恥ずかしくて・・・・。
この距離からにしました。
シンボルの前にはお賽銭箱。
シンボルの下には、
「夫婦円満」
「子孫繁栄」
「無病息災」
と書かれていましたので、夫婦円満を願い手を合わせました。
立派でリアルなシンボルだけに、ちょっと引いてしまいましたが、
地域によっていろんなお祭りがある物だと勉強になりました。
こんな大きな天狗のお面もありました。
まさしくのぼり旗にも書かれていましたが、
【天下の奇祭】
とはこのことかと世間の広さを知りました。
場所は稲取の温泉街の先端で、海が綺麗に見れて良いところでした。
【天下の奇祭】
と言われてはいますが、稲取の皆さんはとても優しく、皆さん身内のようなかかわりを
されていて、温かい街だなと思いました。
イベントが始まると子供たちがいちご飴や、スムージーを買いに来てくれて
思ったよりも忙しかったです。
外国の観光客の方も来られていて、海外の旅行客の多さにもびっくりしました。
夜には「どんつく神輿」がイベント会場内を練り歩き、
地元の方は普通でしたが、海外の方や、私含め違う地域から人たちは
びっくりした表情で神輿を見ていました。
まーーーー、驚きましたね。
会場のすぐ目の前で打ち上げられる花火の音と、大きさにびっくりしましたが、
波の音と、秋の夜風に、稲取の良さを堪能しました。
昼間は暑かったせいもあってか、苺飴や、苺のスムージーを3~4回
買いに来てくれた子もいました。
スムージーを飲んで
「ん―――、美味しい!!」
と喜んでくれて、苺を苗から育てている私たちにとって最高の
誉め言葉をいただきました。
遠く地元を離れても私たちが育てた苺を美味しいと言ってもらい
苺つくりにより一層力を入れていこうと思いました。
お祭り自体は【天下の奇祭】と言われているかもしれませんが、
稲取の方々の暖かさに触れて、私の心も暖かくなりました。
2023年の夏を締めくくる思いでに残るイベントでした。
皆さんも今度機会がありましたら、一度遊びに行かれてはいかがでしょうか?
美味しい食べ物と、暖かい方々が待っています。お勧めです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史