2023.01.26
2023年1月26日
新年あけたと思っていたら、気付くと今月も残り6日となりました。
年をとったせいか、一日一日が終わっていくのが早く感じます。
このブログは、前日の25日に書いているのですが、
今朝は本当に寒かったです。
テレビや、ニュースなどでは、10年に1度クラスの最強寒波ということで、
前もって対策はしていたものの、水道は氷ってしまい、すさまじい風により、
置いてあったものは飛ばされて散々でした。
外からでは見にくいかもしれませんが、
ビニールハウスと言っても、外気とハウスの中は、フイルム1枚と、
二重カーテンという資材だけで、寒くなれば、重油のボイラーが稼働する仕組みになっています。
一番外側のフィルムは内側のすいてきが凍り、真っ白です。
フイルムについている水分が凍ります。
今朝は、外気はマイナス7度くらいでしたが、ハウスの中は、
7時半の時点で、11度になっていました。
これは、重油を燃やしてハウスに中を温めるのですが、
今年は、重油も値上がりしているので、寒さが来ると
重油代もかかってしまいます。
こればかりは、どうにもなりません。
それでも苺は、最低温度が低い作物なので、トマトや、キュウリに比べると、
前々燃料代が違います。
ちなみに、苺の夜の恩田は、6℃に対して、キュウリや、トマトは、15℃なのです。
外気がマイナスの時に、15度まで上げるとなったらかなりの重油を使うと思います。
どの作物も、思い通りに生産していくのは、難しいことです。
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苺も詰め終わり、ハウスの点検に行くと、ちょっとした異変に気付きました。
いつもよりも、給液の終わる時間が遅いのです。いつもは3時ころには終わっているのに、
3時半ころになっても、まだポンプが動いているのです。
不思議に思い、ポンプの弁を開けると、いつもよりも水の出る量が少ないのです。
ここからが大騒ぎ。
水が出なければ苺は枯れてしまいます。
急いで、農機具屋さんと、ハウス屋さんに連絡です。
有難いことに、農機具屋さんは、すぐに来てくれてポンプの不具合を見ていただきましたが、
ポンプの異常ではありませんでした。
しばらくしてハウス屋さんが来てくれたのですが、
ポンプには異常がないことを伝え、次の原因を探り始めました。
ポンプは、水を吸って吐き出します。
ポンプが正常なので、原因は吸う方にあるのか、出る方にあるのか、
2つに1つです。
ハウス屋さんの見立てによると、どうも吸う方が怪しいということになり、
配管をばらしていきました。
「普段からしっかりと寒さ対策をしておけば、こんなに、バタバタしなくてもいいのにな。」と反省しました。
のど元過ぎれば熱さ忘れるとは、私のことです。涙
とりあえずの応急処置をしてもらい、あとは日を改めてやってもらうことになりました。
業者さんだから頼めば来てくれるというものでもありません。
困った時にすぐ来てくれる。そんな業者さんは、中々いません。
こちらのハウス屋さんはとても良い方で、頭が上がりません。
このような積み重ねが、人に信頼されるという事なのだと勉強になりました。
私も、自分の都合の良い時ばかりでなく、この業者さんのように、
困った人がいたら、すぐ助けに行くような人になりたいと思いまいた。
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お店に帰ってくると、Kさんがグリストラップを洗ってくれていました。
夕方で、風が冷たくなり始めた頃でしたが、
水で綺麗に洗ってくれました。
こういった地道な作業をしてくれている方がいるから、
気持ちよく仕事が出来るんだなと思いました。
先週は天気が悪く、太陽が顔を出してくれませんでした。
その影響も苺に出てきています。
苺を作り出して27年になりますが、
毎年思うことは、
「農業って奥が深く、難しいな。」
です。
でも、そんなことは言っていられないので、
努力していこうと思います。
社員さんたちの頑張る姿に、
エネルギーをいただいています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
佐野真史